(裏@趣味)中華的生活「多少銭?」
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「七瀬」三部作

家族八景 家族八景
筒井 康隆 (1975/02)
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七瀬ふたたび 七瀬ふたたび
筒井 康隆 (1978/12)
新潮社

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エディプスの恋人 エディプスの恋人
筒井 康隆 (1981/09)
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筒井康隆、全盛期(?)の代表作。


家政婦「火田七瀬(ひだななせ)」の物語
三部作。


今から20~30年ほど前の古い作品だが
全くそれを感じさせない
(設定の古さはあれどテーマは普遍)


人間の内面の汚さを「これでもか!」と
突きつけられる様は、正直痛い。


しかし、そこにバニラエッセンスのように
そこはかとなく、いや露骨に漂う
「エロティシズム」
が筒井ワールド。


中学生のときだったと思う。
生意気にも(笑)


それはもう夢中になって、筒井康隆を
読み漁ったものだ。家族の誰かが集め始めた
のがきっかけだったと思うけど、、、
(覚えてない(笑))


その中でも、この「七瀬」三部作は
大のお気に入り。この人は天才だ!と
心酔していた(笑)
(以下ネタバレ)

家政婦として働く妙齢の美しい女性
「火田七瀬(ひだななせ)」
は、テレパス。
人の心が読めてしまう。


が故に、各家庭の問題を「読めて」
しまい、また男達の欲望も解ってしまい、
自己の確立と、住み込む家庭の「現実」
に苦しむ。


しかし時には「生き抜くために」テレパス
能力を巧みに使い、引っ掻き回し、苦しみ、
そして家庭は崩壊し、、、


七瀬という存在が、人間の腐敗臭漂う、
見せ掛けの家庭の「最後の砦」を次々に
壊していく。


その屍を乗り越え、七瀬は次の家へと赴く、、、








ドロドロの展開。



二時間ドラマなんて目じゃないほどの
生生しさ。世の中で最も怖いのは人間の
欲望だと解る。



第一作目の「家族八景」は短編集。


主人公の設定が「テレバス」でSF風味も
漂うが、人間ドラマ。それも強烈な。



そして二作目の「七瀬ふたたび」


こちらには、七瀬以外の超能力者が
大勢出演する。


超能力者(他人とは違う能力を持つ者)
の苦悩を中心に描かれる。


そして第三作目の「エディプスの恋人」


宇宙、地球規模の話(笑)
SF風味が最も強く、宗教色も強い。



これを一人の作家が書いたとは思えない
ほどのバリエーション。


余り多くを語る必要もあるまい。




読んでない人は読めば解る!のだ。


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コメント

私も随分昔に読みました。記憶も薄れそうですが。
その当時4作目があれば読みたいと思ったものです。
たしか「七瀬ふたたび」は多岐川裕美さんでドラマ化されましたよね。
でもらんさんにこんな風に解説されると、また読んでみようかと
思ってしまいます。今読めば、また印象が違ったりして…。
【2007/02/26 13:27】 URL | さと~ #-[ 編集]
NHKでやっていませんでしたっけ?
完全にエスパー、SFモノと思っていました。読みたくなりました!
【2007/02/26 16:33】 URL | naoko #-[ 編集]
懐かしいですねー。
わたしも、十代でハマりましたよ。
星新一と筒井康隆は、「毒」があって非常に魅力的でした。

少年ドラマシリーズ(NHK)の七瀬は、多岐川裕美さんだったんですね。
この前、スカパーで見て、あららそうだったっけ?って思いました。
【2007/02/26 21:26】 URL | 網 #-[ 編集]
>さとさん
そうそう、確か多岐川由美が七瀬を演じてました。彼女の「ロンパリ」の目が(あれ、差別用語?)エキゾチックな魅力をかもし出してて、結構いいな、と思いましたよ。私もしばらく読んでないんですけど、思い出して書いてみました~~!
【2007/02/27 00:54】 URL | らん #-[ 編集]
>naokoさん
SFはSFなんですけどね。そこにドラマがある。それもドロドロで毒っ気の強い、ってのがいいんですよね~。是非是非読んでみてください!
【2007/02/27 00:54】 URL | らん #-[ 編集]
>綱さん
私も星新一もはまったクチです(笑)。なんていうか、当時は「職人的作家」が多くて読書が楽しかったですよね~。スカパーってよく解らないんですけど、有料テレビでしたっけ?昔の作品を放映してくれるんですか?いいなあ、、、、
【2007/02/27 00:56】 URL | らん #-[ 編集]
筒井は「時をかける少女」くらいしか知りません。(T_T)
でも、この人、スゴイ!
【2007/02/27 22:56】 URL | guye #JalddpaA[ 編集]
>guyeさん
時をかける少女、が余りにも有名になってしまいましたが、筒井さん、他にもいい作品一杯書いてます。「霊長類、南へ」が面白いと思いますよ。是非読んでみてください!
【2007/03/01 07:48】 URL | らん #-[ 編集]

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