(裏@趣味)中華的生活「多少銭?」
完全なる趣味ブログ・・オタクまっしぐら

キサラギ

キサラギ スタンダード・エディションキサラギ スタンダード・エディション
(2008/01/09)
香川照之ユースケ・サンタマリア

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ここ最近の邦画では、一番面白かった。
計算しつくされたコメディ。


映画は脚本が命、とよ〜く解る。


久々に、映画を観て声を出して笑った。


(以下ネタバレ含むあらすじ紹介)



C級、いやD級グラビアアイドル
「如月ミキ(きさらぎ、みき)」が、
謎の自殺を遂げてから一年が経った。



彼女のファンサイトを運営する
ハンドルネーム:家元(小栗旬)は、掲示板上で
「如月ミキ・一周忌追悼会(オフ会)」を提案。


薄汚れたビルの一室に設けられた「会場」
に、ファンサイト常連の四人が参加した。


ハンドルネーム・スネーク(小出恵介)
ハンドルネーム・いちご姫(香川照之)
ハンドルネーム・オダユージ(ユースケ・サンタマリア)
ハンドルネーム・安男(塚地武雄・ドランクドラゴン)



彼らは全員、熱狂的なミキファン。


お互いの本名や素性はさておき、
各々持ち寄った「如月ミキお宝グッズ」を
見せ合い、自慢し合い、思い出を語り、
彼女を偲ぶ会を始める。


ところが、オダユージの一言が空気を変える。


「本当にミキは自殺だと思いますか?」



そこから、「如月ミキの死の真相」を暴くために、
各自が持つ情報が次々と複雑に絡み合い、
事態は意外な方向へと、、、



~〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



舞台は、追悼会会場のビル一室から動かない。
登場人物も上記ハンドルネームの五人のみ
(回想や再現シーンでは、その他の人も登場するが)


この手の「密室劇」は、手法としては斬新ではない。
古くはヘンリー・フォンダ主演の名作


「十二人の怒れる男」



十二人の怒れる男十二人の怒れる男
(2006/11/24)
ヘンリー・フォンダ

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という、「お手本」がある。


これを習ったとされる、三谷幸喜の

「12人の優しい日本人」


12人の優しい日本人12人の優しい日本人
(2000/10/25)
塩見三省

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ってのもあった。


こういう「密室劇」だと、どうしても展開を「会話」に頼る
ことになるから、会話が多く間が持つ話題=法律、
と、なりがちなのは解る。
(以前、お勧めドラマで挙げた「ビギナー」もそうだった)



もちろん、キサラギも「謎解き」に後半は終始するんだけど、
その前ふりの「くだらなさ」が非常にいい。
大の男が五人も集まって、よりによって「D級アイドル」
を真剣に語るという、日本ならではの「オタク要素満載」。
こりゃ、ハリウッドでは作れない「緩さ」だと思う。


そして、ひたすら登場人物たちの会話のみで、
・アイドルマニアの「痛さ」と「すごさ」を面白おかしく描き、
・ミキの死を取り囲む十重二十重の真実と、
・5人とミキの個人的関わり、

が明らかになっていく様は、圧巻!


映画に出てくる人物も、物も、設定も全てが
「ベタ」で「C級いやD級っぽいもの」なのに、
それらが上質な脚本により配置されると、
一級の芸術作品に化けてしまった、という感じ。


前半で散々、広げに広げた「伏線」が見事に全部
結末に向けて「収まるところに収まって」いく。


なんか、奥様向け番組によくある
「物が溢れてごちゃごちゃの家を、収納のプロが、
収納スペースを見つけて(作って)見事に片付ける」
みたいな、爽快さがある。
プロ(脚本家)の技に、うなっちゃうこと請け合い。


もちろん、出演者五人の選び方も見事。
はまり役、と全員がいえる。
監督は、絶妙な選球眼があるね。


特に良いのが、スネークの小出恵介。


小出恵介と言えば、のだめカンタービレの
「ますみちゃん」
オカマで千秋先輩(玉木宏)大好きなティンパニー奏者
を演じてて、原作のイメージを損なわない衣装と演技に
原作ファンとしては嬉しいなあ〜と。
そのときは、その程度にしか感じなかったけどさ。


キサラギでのスネーク役。
ちょっと頭が弱い、でも気はいいパンクにいちゃん役
なんだけど、他の四人と比べたら「平凡な設定」。
なのに、セリフは非常に「ベタなヤンキー」風。


どう演じても「収まりが悪くて浮き気味」になりそうなところを、
上手にトーンを変えて、目立ちそうで目立たないような
微妙な位置にいつもいる。
彼のその
存在感の消し方と出し方のメリハリ、
に感心してしまった。


アクの強い俳優や役柄ばかりの中で、
まだ若いのに、たいした「抑えの演技力」だよ。


今、ドラマ「Rookies(ルーキーズ)」で、不良高校生
野球チームのキャプテン(御子柴)役をやってるけど、
顔や年齢はさておき、御子柴にちゃんと見えるから、
すごい。


原作を読み込んでるのかな?この人は。
個性を消せる(原作に沿える)、
周囲の中に埋没できる(でも時々出てこられる)
ってのは、脇役としては望まれる才能だよね。
こういう俳優さんは、長く活躍できると思うよ。


玉木宏(最近じゃ、たまきん、と呼んでるがw)が
好きなので、のだめじゃ「ますみちゃん」よりも
「千秋様」ばかり見てたけど、これから小出恵介
に注目していこうと思う。



〜〜と、小出恵介の話が長くなったけど、
この映画、最後の最後まで「しかけ」がある。


特に二回あるEDの、一回目は大笑いする
こと請け合い。
「これぞD級アイドルと正しいファンの姿」
だよ。


そして、一回目のED後にも小技が利いてる
ので早急に「終わった!」と思ってDVDを
停めないように(笑)



ともあれ、映画ってのは
・人気者が主演してなくても
・金かけなくても
面白くなるんだ、と理解できる映画。

コメント

ふ〜ん、ドラマってあんまり見ないんで『小出恵介』と言われても良く分かりませんが、らんさんがそれだけベタ誉めしてるんだからチェックしておきますね。

・人気者が主演してなくても
・金かけなくても
面白くなるんだ・・・

かなり古いけど、『ある愛の詩』もそんな感じでしたね。
【2008/06/24 17:29】 URL | 寒河江の菅ちゃん #W6545ECQ[ 編集]
邦画はほとんど観ないのですが、これだけは「観たい!」と思ってしまいます。
実際に観た人のクチコミも評判良くて。
評論家の映画評論より、一般人の感想の方が率直で信用できます。
さっそく借りに行かなくては!
【2008/06/27 13:06】 URL | カンカン #J7gMWUUA[ 編集]
こんにちは。
「キサラギ」私も大好きです。
アイドルが焼死するという普通に考えたら
トンでもない死に方ですよね。
想像しただけで熱くて痛そうだし。
でも、みんなその事には触れないんですよね。
悲惨な死に方して可哀相だったなぁ、とか、誰も言わないの。
最後に純粋な一ファンである「家元」が救われる所が良かったです。
これ、ノベライズにもなってます。
映画からノベライズという流れなので
頭の中でシーンを再現できて面白かったですよ。
らんさんの仰るとおり、面白い映画はお金や有名俳優を使うことじゃなくて脚本ありきって、
この映画を観て思いました。
最近では「アフタースクール」が面白かった。
DVDになったら是非ご鑑賞ください。
これも低予算、出演料抑え目な俳優さんたち、でも脚本はバッチリな映画でした。
お初の書き込みで長々と失礼しました。
【2008/07/04 18:28】 URL | こゆき #-[ 編集]
私も『キサラギ』大好きです!
でも"スネーク"が良い、とはなかなかコアな趣味だと(すみません!)
私のトコロに来たコメンテーターは、大体"イチゴ娘"の香川さんんか"家元"の小栗君でした(笑)

TB、させて頂きました。よろしくお願いします。

【2008/07/08 15:45】 URL | あん #-[ 編集]
>寒河江の菅ちゃんさん
「ある愛の詩」、、、古ーーっwww。デモ本当に、映画好きとしては、お金をかけずに脚本勝負な映画にもっと登場してもらいたいです
【2008/07/30 01:27】 URL | らん #-[ 編集]
>カンカンさん
是非是非、一刻も早く借りてください!本当にこれは面白いです。脚本家の意気込みや技を感じられて、「おぬしやるな!」な気持ちになれますよ〜〜
【2008/07/30 01:28】 URL | らん #-[ 編集]
>こゆきさん
いえいえ初だろうと難だろうと、どんどん書き込んでおくんなまし。ほう、「アフタースクール」、見てないですねえ。
是非探してみてみます。楽しみ〜〜
【2008/07/30 01:30】 URL | らん #-[ 編集]
>あんさん
ブログ拝見させていただきました。香川さんは上手で当然、という感じで私は小出君に注目させていただきました。またいらっしゃって下さいね。
【2008/07/30 01:32】 URL | らん #-[ 編集]

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